マスクの包装「OPP袋」とは？特徴と用途をご紹介

販促物としてマスクを配布する際、中身がむき出しのままだとほとんど受け取ってもらえないでしょう。

そのためマスクは「OPP袋」と呼ばれる袋に販促物と一緒に包んで渡すのが一般的です。

本記事では、マスクの包装に使われるOPP袋の特徴や用途をご紹介します。

 

「OPP袋」とは？

OPP袋とはOriented Polypropylene（オリエンテッド　ポリプロピレン）の略で、ポリプロピレンを縦横に引っ張って製造します。

製造段階でポリプロピレンを延ばしているため、袋やフィルム状になってもそれ以上伸びないことから、内包物をぴったりと収めることに向いています。

見た目の美しさを維持しつつ、受け取った人が中身を確認しやすくなっています。

 

OPP袋の特徴

こちらでは、OPP袋の特徴をご紹介します。

 

透明度

OPP袋の特徴として、高い透明度が挙げられます。

ほかの素材でできた袋よりも高い透明度を持つだけではなく、美しい光沢も持ち合わせていることから高級感を出すことができるため、ノベルティだけではなく中古商品の包装などにも使われます。

透明度が高いということは、中に含まれたノベルティや商品を視認しやすくなるということです。

先述した高級感と合わせて、受け取った人に情報が伝わりやすいことから、商品などの中身を見せたいものに使用されやすい傾向にあります。

 

低コスト

高級感や高い透明度を持つことからOPP袋は高額になるイメージを持つ方もいらっしゃると思います。

しかし、紙封筒と比べると30%以上価格が抑えられていることもあるため、コストパフォーマンスが高い袋であると言えます。

また、OPPは単層のフィルムで構成されている袋であることから、PPやPEといった複数層のフィルムと比べても低価格な傾向があります。

 

防水性・防湿性が高い

OPP袋は防水性、防湿性が高いため、雨風にさらされても中身のマスクやチラシ、パンフレットなどを保護することができます。

また、OPP袋は一定の強度があるため、破れなどにも強いといった特徴があります。

 

OPP袋の用途

OPP袋は、下記の用途に使われます。

 

印刷物の包装

パンフレットや会社案内など、印刷物にはさまざまな種類があります。

印刷物は水分に弱く、重量があることから耐久性や防水性、防湿性が求められます。

そのような場合、OPP袋が最適です。

高い透明度を持つOPP袋を使用することで中身が確認しやすく、高級感を出すことができるため、印刷物を手に取る方が増えることが期待できます。

 

陳列用パッケージ

写真集や書籍、CDといった商品を包装する際も、OPP袋が使われます。

これらの商品は、パッケージに強いこだわりがあるものが多い傾向にあります。

目を引くパッケージを使用することで手に取る方が増える可能性がある一方、多くの人が手に取るため、汚れてしまいやすいと言えるでしょう。

そのような場合に美しい光沢と耐久性を持つOPP袋を使用することで、本体に汚れや傷が付きにくくなりつつ、こだわりのパッケージをしっかりと見せることができます。

 

アクセサリーのラッピング

ピアスやイヤリング、ネックレスといったアクセサリーを自作し、フリーマーケットなどで販売している方もいらっしゃると思います。

実際に手に取って見てほしい一方、多くの人に触られると汚れや破損といったリスクがあります。

OPP袋を使用することで汚れや破損につながる外部からの影響を抑えることができ、アクセサリーの購入意欲につながるデザインを見せておくこともできます。

 

OPP以外のフィルムに使われる原材料

下記にて、OPP以外のフィルムに使われる原材料をご紹介します。

 

CPP

CPP（無延伸ポリプロピレン）はある程度の伸縮性を持つ素材です。

OPPは縦横に引っ張って製造されることから伸縮性がありませんが、CPPは引っ張って製造されていないため、伸縮性を持たせることができます。

摩耗性が高く、熱にも強いことから食品などの包装に使われます。

一方、透明度はOPPよりも低く、衝撃に弱い点には注意が必要です。

 

HDPE

HDPE（高密度ポリプロピレン）は硬い性質を持っており、触ると「シャリシャリ」や「カサカサ」といった音がします。

一般的にはスーパーのレジ袋やごみ袋といったビニール袋に使われます。

引っ張りや衝撃に強く、水分や空気を通さない特徴を持つ一方、避けやすい点には注意が必要な素材です。

 

LDPE

LDPE（低密度ポリプロピレン）は柔らかい性質のポリエチレンを指すもので、ビニール袋やごみ袋などに使われています。

ほかのポリエチレンよりも柔らかい性質を持つことから軟質ポリエチレンや、高圧法で重合されるため高圧法ポリエチレンとも呼ばれます。

HDPE同様に衝撃に強く、空気や水を通さない特徴を持つ一方、HDPEと比べて耐熱性は劣ります。

 

おわりに

本記事では、OPP袋の特徴や用途についてご紹介しました。

OPP袋は伸縮性がなく、高い耐久性や耐水性、耐湿性といった特徴を持つ袋で、印刷物や陳列用のパッケージなどに使われます。

内包物を美しく見せることができるOPP袋は、広告入りのマスクやプリントマスクなどにも使われます。

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